長いこと工事を行っている、勝どき地区、豊海水産埠頭入口の「陸上防潮堤」に動きがありました。
最近になり、路盤の上にアスファルトが敷かれ、より一層、道路らしくなってきました。
そもそも「陸上防潮堤」とは、高潮や津波の被害から都市を守るための設備です。
以前は、防潮堤や、陸こうと呼ばれる防潮扉を設置して水害から備えていましたが、これから再開発が行われる豊海では、道路自体をかさ上げして防潮堤の機能を持たせました。これにより、有事に防潮扉を閉める必要がなくなり、常時保安度が高い状態になります。
歩道部分では、街路灯や植栽の整備が進みました。
道路を横から見ると、山なりの構造をしているのが、よくわかります。
陸上防潮堤の整備。それに伴い、防潮扉の役割も終える事となります。
陸こうを渡る、都営バス。
高潮や津波の危険性が高まる時は、ここで防潮扉を閉める構造でした。
バスがここを通過する際、タイヤが防潮扉のレールを渡り、車内では踏切通過のような軽いショックが伝わってきます。
今後、陸上防潮堤側の2車線が完成して交通開放されると、続いて、残り2車線の工事が始まるものとみられます。おそらく、その工事過程で、陸こうは撤去されるのではないでしょうか。