Quantcast
Channel: バスターミナルなブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2317

岡山駅西口

$
0
0


岡山県岡山市、JR岡山駅の西口に位置する「岡山駅西口」です。

岡山桃太郎空港リムジンバス、関西国際空港リムジンバス、都市間高速バス、定期観光バス、一般路線バス、貸切バス等が発着します。



岡山駅西口バスタ―ミナル。

この図からもわかるように、JR岡山駅、東西連絡通路の西側に、線路と平行して、島形状のバスターミナルが設けられています。



島の外側は、バスの待機スペース。

内側が、バスの乗降スペースです。



島の中央には、きっぷうりば・待合室を設置。



表札は「岡山駅西口 バスセンター」と表記していました。



待合室の様子。

ガラス張りで開放感のある待合室です。木製の椅子が並んでいました。



きっぷうりば。

各事業者別の窓口配置となっています。



中国JRバス、両備バス、下電バス、岡電バスの計7窓口を有します。



室内の一角には、トイレ(バリアフリー含む)がありました。



ここからは、発着するバスの様子を紹介します。

21番のりばに停車する、岡山電気軌道の岡山桃太郎空港行き。

いわゆる水戸岡デザインのバスです。(水戸岡鋭治さんは岡山県の出身)



岡山電気軌道の空港リムジンバスには「チャギントン」のラッピングバスも入ります。



こちらは、中鉄バスの岡山桃太郎空港行き。

岡山駅と岡山桃太郎空港を結ぶ空港リムジンバスは、岡山電気軌道と中鉄バスの2社運行です。

かつては、競合関係にあった時代もありましたが、現在は共同運行が行われています。



24番のりばに停車する、両備バス「岡山エクスプレス津山号」津山駅行き。

一般道を走行して、岡山地区と津山地区とを結びます。



26番のりばに停車する、広交観光「サンサンライナー」広島バスセンター行き。

外側から入線中のバスは、中国JRバス「吉備エクスプレス大阪号」大阪駅JR高速バスターミナル行きです。



とさでん交通「龍馬エクスプレス」が高知駅から到着しました。

岡山と四国とを結ぶ高速バスは、高知、松山、徳島の3都市間が存在します。

高松はJR線「快速マリンライナー」の利便性が極めて高く、現在は高速バスの設定はありません。



22番のりばに停車する、岡山電気軌道の一般路線バス。



夜行バスの発着タイム。

27番のりばに停車する、下津井電鉄「ルミナス・マスカット」新宿駅行き。



早朝の夜行バス到着タイム。

TDL・東京から到着した、両備バス「ままかりライナー」と、博多・小倉から到着した、西日本鉄道「ペガサス号」が並びました。



27~29番のりばは、貸切バスの乗降スペースとしても使われます。



バスターミナルと岡山駅東西連絡通路を繋ぐ階段。

エスカレーター、エレベーターも完備しています。



階段を上がると、JR岡山駅、東西連絡通路が見えます。

この通路を使う事で、JR改札口や、東口側への移動が便利な構造になっています。



岡山駅は、各都市を結ぶ高速バスが集まりますが、それは鉄道も同様です。



東海道・山陽・九州新幹線をはじめ、瀬戸大橋を渡って四国4県、山陰へは米子・松江・出雲、鳥取と、都市間ネットワークが豊富な一大拠点。



バスターミナルも、駅も、旅情に溢れ、見ているだけで楽しい場所です。



西口バスターミナル周辺に戻りました。

飲料の自動販売機コーナー。



コインロッカー。



岡山市コミュニティサイクル。

「ももちゃり」



ウォーターステーション。

岡山市水道局の水道水が飲めます。



駅近に何店かコンビニも。

このように、バスターミナル周辺には、バス旅に役立ちそうな施設・設備がたくさんありました。



最後に、岡山駅西口バスターミナルが作られた「岡山駅西口交通広場整備事業」について紹介します。

かつての岡山駅は、東口と西口を繋ぐ動線が狭い地下道しかなく、かつ東口のバスターミナルは満杯状態でした。対して西口は、建物の密集、人口の減少や街の空洞化といった状態で、両地区は、JR岡山駅を挟んで様々な課題を抱えていました。そこでJR岡山駅の橋上駅舎化、東西連絡通路の新設、西口の交通広場拡張、バスターミナルの設置、商業施設の開発等が行われる「岡山駅西口広場整備事業」が始まります。ただし、この事業は、鉄道用地の一部を流用する必要があり、JR岡山駅は在来線ホームの数を減少させて用地を確保。列車の発着する線路の整理を行う、一大プロジェクトとなりました。

2003年(H15)に事業化し、2010年(H22)に事業完了。バスターミナルが開業し、都市間高速バスや、岡山空港リムジンバス等が、東口から移ってきました。岡山空港や、高速バスが利用する山陽自動車道の岡山インターチェンジへは、東口よりも西口の方が近い事から、この移転は、バスの所用時間短縮にも繋がりました。反面、旧来からの賑わいをみせる岡山駅東口や、繁華街である表町(天満屋BC)から、空港リムジンバスや都市間高速バスが姿を消す(残っている路線もあります)デメリットもありました。

とは言え、東口時代の都市間高速バスは、路線によって停留所が、ドレミの街前だったり、ワシントンホテル前だったりと、わかりやすさには難がありました。西口移転後は統一され、わかりやすくなると同時にJR改札口が近くなり、交通結節点としての機能がより拡充されています。

<撮影2021年12月・2022年8月>



※掲載した一部の画像は、宿泊先の窓から撮りました。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2317

Trending Articles