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札幌駅バスターミナル

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北海道札幌市中央区、JR札幌駅前に位置する、札幌駅バスターミナルです。

駅前商業ビル「エスタ」の1階がバスターミナルで、一般路線バス、都市間バス、定期観光バスが、ここに集まります。

バスターミナルの開業は1978年のこと。それ以来、45年にわたりバスの発着が続けられてきました。しかし、北海道新幹線の札幌延伸に伴う札幌駅周辺の再開発のため、2023年8月31日をもって「エスタ」は閉店。残るバスターミナルも9月30日を最後に閉鎖され、ここを発着していたバスは、札幌駅の周辺に移転することになりました。残りわずかとなった、札幌駅バスターミナルの姿を紹介します。



まずは、バスターミナルの入口です。

この先は、駐車場に進入する車を除いて、バスしか入れません。また、この場所はバスの待機スペースとしても使用しています。



札幌駅にバスがやって来ました。

ここからは、バスの動きに合わせてバスターミナルを紹介していきます。



帯広から到着した、北海道拓殖バス「ポテトライナー」



室蘭から到着した、道南バス「高速白鳥号」

このように、道内各地から都市間バスが到着し、色取り取りの車両を見る事が出来ます。



ここには、各社の降車専用ポールが立ち並びます。

じょうてつ、中央バス、ジェイアール北海道バス、道南バス等が見られました。

ただし、全ての降車をこの場所で扱うのではなく、乗車レーンで降車扱いをする路線もあります。



ターミナルの入口には、各のりばの在車状況(と思われる)を表示しています。

左から、北レーン(6~1)、中レーン(6~1)、南レーン(6~1)となります。



各レーンの入口です。

同様に、左から、北レーン、中レーン、南レーンとなります。



各レーンには、それぞれ6つののりばを有します。

3レーン×6のりばで、合計18のりばです。



バスターミナル利用規程

営業時間は6時00分~23時10分まで。



のりばの付番方は以下の通りです。

北レーン(青色):1~6番のりば
中レーン(赤色):7~12番のりば
南レーン(緑色):13~18番のりば

各レーンには、のりばの他、バス事業者の窓口や券売機を設置しています。

北レーン:ジェイ・アール北海道の券売機
中レーン:道南バス、じょうてつバス、沿岸バスの窓口
南レーン:北海道中央バスの窓口・券売機



各のりばの行先は、このようになっています。



天井から吊り下げられた、電飾の案内看板

レーンの色と一致しており、北レーンならば青色、中レーンならば赤色、南レーンならば緑色となります。



のりばの一例です。

乗降口以外は、柵を設置して利用者の安全を確保しています。



各レーンを結ぶのは、中央の横断歩道です。

信号機と連動した遮断器を設置しているのが特徴で、札幌駅前バスターミナルの名物とも言えます。



バスが通過しました。



押しボタン式で、歩行者用信号機が緑色になれば、遮断桿が上がり、通行が出来ます。



続いては、レーンのプラットホームに設けられた窓口や券売機を紹介します。



ジェイ・アール北海道バスの券売機(北レーン)



道南バスの窓口(中レーン)



北海道中央バスの窓口・券売機(南レーン)



「高速バス発車案内」です。

5分毎に道内各地へと高速バスが出発し、北海道中央バスの高速バスネットワークの凄まじさが感じとれます。



15番のりばで出発時刻を待つ、くしろバス「スターライト釧路号」釧路行きです。

釧路までの距離は313km、所要時間は5時間35分という長距離都市間バスです。

快適に過ごせるように、独立3列シート車での運行です。

このバスターミナルを発着する都市間バスで、300kmオーバーの路線は、他に函館行きの「高速はこだて号」、網走行きの「ドリーミントオホーツク号」があります。到着便のみの路線も含めるならば、知床からの「イーグルライナー」が400kmオーバーの416kmで、所要時間7時間15分と、横綱級の長大路線になります。(※札幌発の出発は、中央バスの札幌ターミナルから)



発着する都市間バスは、長距離路線だけではありません。

中近距離の都市間バスも手広く運行していて、中には高頻度運行を行う路線もあります。

14番のりばで出発時刻を待つのは、「高速あさひかわ号」旭川行きです。日中30分間隔で運行し、ピーク時には20分間隔になります。

他に高頻度運行を行う路線は、「高速いわみざわ号」岩見沢行きや「高速おたる号」小樽行きがあります。ピークには10分間隔だったり、複数系統で日中2~4便を運行したりと、使い勝手が良い路線です。



南レーンの各のりばには、このような発車案内板があります。

行先によって並ぶ列を分けていて、バスの出発時刻に応じて、係員さんが行先板を入れ替えていました。

LEDタイプが多い時代に、シンプルな案内板は、札幌駅前バスターミナルの魅力の一つです。



13~16番のりばの都市間バス時刻表

多方面にたくさんの便数があるのがわかります。



バスターミナルの西側から到着したバスは、東側から出発します。



じょうてつバス、ジェイ・アール北海道バス、北海道中央バスが、ターミナルから出てきました。



そして、それぞれの目的地へと向かっていきます。いってらっしゃい!

ここまで、バスの動きと共にターミナルを紹介しました。



バスターミナルの東側に広がる、広大な駐車場

今は殺風景とも言える景色ですが、将来は、ここに北海道新幹線の札幌駅や再開発駅ビルが出来ます。都市間バスのターミナルもこの付近に設置される予定です。(路線バスは再開発ビルの東側を予定)



この記事の最初にも書きましたが、札幌駅バスターミナルは、2023年9月30日をもって閉鎖され、10月1日からは札幌駅の周辺へと移転をします。



エスタの2階にあった北海道中央バス「定期観光バス窓口」は、先行して9月1日から札幌駅の西コンコースへと移転。定期観光バスの発着も同時に駅北口に変わります。



地下街「アピア」で営業していたジェイ・アール北海道バス「バスチケットセンター」は、10月からの移転が決まりました。



移転先は、北4条通に面するビル1階のテナントを予定しています。

コンビニ「ローソン」の横になるので、バス乗車前の買い物に使えそうです。



中レーンにあった、じょうてつバス、沿岸バス案内所の移転先は、駅前広場内タクシーのりば横を予定しています。



札幌駅南口周辺の道路では、10月から使用する停留所の準備が始まっていました。(8月末撮影)

バスターミナル閉鎖期間中は、札幌駅周辺の路上に設置した仮設バス乗降場を使用します。

上記画像は、北海道中央バスの都市間バスが発着予定の4番、3番、2番のりば。



基礎から工事していました。

屋根付きの標柱が建つそうです。



都市間バスの仮設バス乗降場は「日本生命札幌ビル」の周囲に集中して配置しています。

ビル敷地内には、北海道中央バス・道南バスの窓口が設けられる予定です。

テナントとして、コンビニ「セイコーマート」が入居しているので、こちらも乗車前の買い物に使えそうです。



私が訪れた8月末は、駅ビル「エスタ」が営業を終えようとしていた時期でした。

みんなみんな、ありがとう。

「エスタ」最後の挨拶文です。



「45年間ありがとうございました!」エスタ

「また笑顔に会える その日まで」ナムコ



札幌駅バスターミナルの各レーンは、エスタの地下街や2階とも直結しています。

私は、エスタ地下街の喫茶店でフルーツサンドを作ってもらい、高速バスの車内で朝食として食べた思い出があります。

雪景色を見ながら食べたフルーツサンドは美味しかったなぁ・・・としみじみ。思い出も今は昔です。



札幌駅にバスターミナルが戻ってくるのは2028年度。

バスターミナルの閉鎖期間は、約5年間を予定しています。

これまで45年間お疲れ様でした。新しいバスターミナルで、また会いましょう。



<撮影2023年8月>

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