Quantcast
Channel: バスターミナルなブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2317

・東京BRTと輸送力

$
0
0


まもなく「選手村ルート」が開業する東京BRTです。

この開業をもって、本格運行と言えるのか、それともプレ運行(二次)のままなのか、それはわかりませんが、とにかく東京BRTの活躍の場が広がるのは喜ばしいことです。

と、ここで気になる点が一つ。

連節バスの増備はどうなるのでしょう。

路線網の拡大につれて燃料電池バス「SORA」の増備は順次行われましたが、連節バス「エルガデュオ」は、運行開始以来、虎の子1009号車の1台だけで増えていません。時間帯によっては、臨時便が出るくらいに輸送力を必要としている現状ですから、約1.5倍の輸送力を誇る連節バスの増備に期待がかかります。

ちなみに、連節バス「エルガデュオ」は、ディーゼルハイブリッド車です。東京BRTが走る臨海部は、水素ステーションが豊富にあり、かつ選手村の晴海FLAGは水素エネルギーを売りにしている街です。理想であれば、連節バスも燃料電池車でありたいところ。しかし、残念ながら燃料電池の連節バスは実用化されていません。当初の基本計画では『2020年までの燃料電池連節バスの開発・市場導入をメーカーなどに強く求め、生産量に応じて段階的に導入』(※平成27年4月の都心と臨海副都心とを結ぶBRTに関する基本計画の策定基本計画より)とあるので、一応計画にはあるものの、車両の開発や製造は、東京BRT側だけで解決出来ないので、難しい問題なのかもしれません。

更に理想を書けば、燃料電池バス「SORA」に長尺車があればいいのに、、、、とも思ってしまいます。「SORA」は、臨海部では比較的よく見かける車両ですが、全国的にみれば、まだまだ特殊な車両であり、汎用性を考えると、いわゆる標準尺になってしまうのは致し方ないところです。標準尺と長尺との定員の差は、「エルガ」で判断すると8人程の差が出るので結構大きいです。10便運行すれば、バス1台分くらいになりますから。

ここまで理想ばかりを書いてしまいましたが、「燃料電池車」と「大きな輸送力」とが、両立が出来ない現状が、成長する東京BRTの悩ましい課題であるように感じます。
 

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2317

Trending Articles