
最近、燃料電池バス(トヨタSORA)が新車で導入された際、車両に水色のラベル(ステッカー)が貼付されるようになりました。
このラベルには「H2」と表示され、水素を燃料とする燃料電池車であることがわかるようになっています。

さて、このラベル、全国どの事業者で導入されても同様に貼付されるので、何か基準でもあるのかと調べてみました。

すると、このラベルは道路運送車両の保安基準に関わるものだとわかりました。

「圧縮水素ガスを燃料とする自動車に関する基準」というものがあります。
今回これに適用となった範囲は、圧縮水素ガスを燃料とする専ら乗用の用に供する乗車定員10人以上の自動車及び貨物の運送の用に供する自動車(車両総重量が3.5t以下の自動車を除く)とされ、燃料電池バスSORAは、この前者に該当します。

更に、圧縮水素ガスを燃料とする自動車には、その識別のために、規定するラベルを貼付するものとされており、この規定ラベルこそが、最近のSORAに貼付されている水色のラベルという訳です。
そして、その目的は、有事の際に、消防や救急活動を行う者が当該自動車を識別するためとのことです。

最後に、この規定ラベルが貼付される適用時期は、新型車は令和4年9月から、継続生産車は令和6年9月からです。トヨタSORAは継続生産車であることから、昨年9月以降に導入した車両が対象となりました。
最近になって、水色のラベルを見かける機会が増えたのは、これが理由でした。