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・「ドリームスリーパー東京大阪号」運行開始

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2017年1月18日、関東バスと両備バスの共同で「ドリームスリーパー東京大阪号」の運行が始まりました。



池袋駅西口で発車を待つ、初日の関東バス担当便。



式典が開かれ、関係者、バスファンなどが集まり、賑わいました。



こんな横断幕も。



ナンバーは、練馬201あ・・・1。



「ドリームスリーパー東京大阪号」の運行開始を知らせる立て看板。



西口名物の、スパクルバスポールも、さりげなく更新。ちゃんと門真車庫行きが入っていました。



11席のみの豪華夜行バス。遂にデビューです。

WILLER EXPRESS 「ReBorn」発表

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WIILER EXPRESS JAPANから発表があった、新シート「ReBorn」(リボーン)の取材をさせて頂く機会がありました。



車両は、三菱ふそうのエアロクイーン。

昨年秋に登場した「ラクシア」は、ボディにピンク色のウエーブをデザインしていましたが、今回の「ReBorn」は、ブルーのウエーブを纏っています。



ピンク色ではないウィラーは新鮮。



「ラクシア」に引き続き、「ReBorn」もアイポイントの高いスーパーハイデッカー。



車内の紹介に移ります。

座席は、1-2配列×6列の、18席仕様。左側がC席、通路を挟んで右側がB席・A席です。



座席を後方から見たところ。

シェル型パーテーションなので、どんなにリクライニングしても、後方席には影響がないのが特徴。



リクライニングしていない通常の状態。(C1座席で撮影)



レッグレストを上昇し、フルリクライニングした状態。

座面が前方にスライドするので、上の画像と比較して、背面が大きく沈み込んでいるのがわかります。

リクライニング角度は156度。これまでのウィラーシートの最大角度は146度だったので、過去最大級にリクライニングする事が出来ます。



前席の下部には、フットレスト(上)と靴置き場(下)を装備。

(※一番先頭の座席にはありませんが、その分、シートピッチが広いです)



レッグレストを上げて、フルリクライニングすると、レッグレストとフットレストが連結したような状態になります。



つまり、こんな体制で身体を休める事が出来ます。全長は187cmになるので、長身の男性でもゆったり。

シートの開発において、足元空間の確保は特に力を入れたところだそうです。



参考までに、フルリクライニングした時の私の視点。空を見上げるような感じでした。



続いて、座席設備の紹介に移ります。



着席して右側には、コンセント、電動リクライニング/レッグレスト操作ボタン、小物入れ。



左側には、ドリンクホルダーと、読書灯のスイッチ。



読書灯は、好きな位置に調節可能。



前席の背面には、収納式の大型テーブルを設置。



車両がスーパーハイデッカーになったことで、これまでに比べて約10パーセント、走行音が静かになりました。更にシェル型パーテーションに囲まれる事で、より一層の静音効果が期待出来ます。



車両にトイレは設置していませんが、B席の方がフルリクライニングしていると、A席の方が通行するのに、リクライニングを戻してもらう必要があるので、一定の休憩時間を定め、全員が同じような動きをする方が、B席・A席の方も気兼ねなく休めるかもしれません。



「ReBorn」は、繭型パーテーションでプライベート感を高めた「コクーン」と、ゆったり配列の「ビジネスクラス」の長所を足して進化したような座席でした。

高速バスは疲れる・移動は疲れるというイメージを覆し、上質な車内環境を提供する事で、高速バスと人との関係に変化を与え、人々が高速バスに「最高の休息」を求める時代を生み出す。(コンセプトより)

3年かけて開発した新シートは、「快適」から「休息」への、新たな挑戦となるシートです。



運行開始は、関東関西線路線が2月17日、関東愛知路線が3月17日で、運賃は、前者が10800円~、後者が8800円~。



最後に、運転手さんの体調を見守る「フィーリズムセンサー」。全営業所に配備が完了したそうです。

車両データ
WILLER EXPRESS西日本
「ReBorn」 エアロクイーン 堺200か・575
「ReBorn」 エアロクイーン 堺200か・578
座席メーカー:天龍工業

・渋谷マークシティ「高速バス待合所」リニューアル

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2017年1月19日、渋谷マークシティの「高速バス待合所」がリニューアルオープンしました。



新しい待合所の様子をリポートします。



待合所の全景です。

床面積が、これまでの約3倍に拡大しました。奥行が感じられて広々としています。座席数も2倍になりました。



待合所の奥にあるのは、発券カウンターと、羽田空港線の自動券売機。



発券カウンターです。

沼津線、静岡線、浜松線、河口湖線の乗車券を購入できます。



充電スポットの座席。



電源は、コンセントとUSB端子の2種類がありました。



更衣室です。



室内には、着替え用の足置き、姿見を設置。

汗をかく事が多い夏に、重宝しそうな設備です。



最後に、簡易荷物置き場です。

暗証番号によるロック機能付きなので、安心。



リニューアルオープンのチラシ。

まだ、待合所は完成形ではなく、今年の3月には、「4カ国語対応発車案内板」、「『おもてなしガイド』を活用した発車案内・運行情報・2カ国語対応音声案内」、「4カ国語対応 高速乗合バス自動券売機」の導入が予定されています。



ちなみに、『おもてなしガイド』とは、YAMAHAが開発したアプリで、流れている音声を多言語の文字に変換して、スマートフォンの画面に表示してくれるものです。既に各地で実証実験が行われていて、東急トランセでは「渋谷~羽田空港線」や「二子玉川~羽田空港線」の車内放送で稼働しています。



撮影後は、羽田空港へ移動したのですが、バスが到着するまで、新しい待合所でゆったりとバスを待つことが出来ました。

近年、リムジンバス、高速バスの発着が増えている渋谷マークシティ。新たな設備や多言語への対応など、待合所の進化が行われています。

・小田急シティバス・小湊鐡道の新車

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小田急シティバスの新車、日野セレガHD、2005号車です。2004号車に続き、日野セレガのトイレ付きで登場。新宿~木更津線で撮影しました。

2005号車 世田谷200か・102



続いて、小湊鐡道の新車、三菱ふそうエアロエースです。こちらもトイレ付きで登場。新宿~五井線で撮影しました。



12列配列で、後方にトイレを設置。



千葉200か2934

…共にトイレ付きの新車が導入された、小田急&小湊のアクアライン高速バスの話題でした。

・東京空港交通 170号車 富士重1M

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東京空港交通の富士重1Mボディ、スペースアロー170号車です。



リムジンバス、オリジナルの1Mは、恐らく、この170号車が最後の1台ではないかとの目撃情報を頂き、何度か粘って、ようやく撮影してきました。



第2ターミナルで発車を待つ170号車。

当たり前だった光景は、いつの間にか当たり前ではない光景になりました。



東京空港交通の車両ですが、LPS委託車のために、充当路線やダイヤはある程度限定的です。撮影時は羽田空港~成田空港線で運行していました。





170号車以外には、ランプバスに転用された1Mや、LPSに移籍した1Mが存在しますが、やはり見慣れたデザインの170号車が一番しっくりきます。

成田200か1269 170号車

今治バスセンター

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愛媛県今治市にある、今治バスセンターです。瀬戸内運輸、瀬戸内海交通が発着します。



今治の中心部、今治市役所。



市役所近くの大通りに、今治バスセンターはあります。



今治バスセンターの全景。



歩道に面した屋根付きのバスベイに、複数のバスのりばがありました。



のりばは全部で4か所。都市間高速バスは発着しません。一般路線と、しまなみ海道の島しょ部への路線が発着します。



各のりばにはベンチが設置されています。



1番のりばにバスが到着しました。



発車を待つ瀬戸内運輸。



しまなみ海道を渡り、大三島へと向かう瀬戸内海交通の急行便です。



道路を挟んで反対側には、各方面から今治に集まってくるバスのりばがあります。こちらは1バースのみです。



さて、「バスセンター」なんて、立派な名称が付けられていますが、実態は単なる道路沿いの停留所に過ぎませんでした。では、何故にバスセンターなのか。その答えは横の駐車場にありました。

今は駐車場として活用されているこの場所には、かつて百貨店が存在していました。1958年(昭和33年)、今治地区に大型百貨店「今治センター」が開業します。今治センターは、バスターミナルと1657平方mの売場面積を持つ百貨店で、今治の中心市街地をけん引する存在になりました。1974年(昭和47年)には、瀬戸内バスと高島屋がタッグを組み、「せとうち高島屋」(その後「今治高島屋」)となりますが、全国有数の大型店・スーパー激戦区だった今治において、競争の激化から、1984年(昭和59年)に、「今治高島屋」は閉店となります。

つまり、今治バスセンターは、かつて百貨店併設型のバスターミナルだった場所の名残りでした。



それでも、官庁街や繁華街に近い場所であることはかわりなく、今でも数多くのバスが発着する街のランドマークです。



<撮影2016年6月>

・関東自動車 東京営業所開設

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2016年12月。関東自動車(本社:栃木県宇都宮市)の東京営業所が開設しました。



貸切事業を行う東京営業所。これにより、品川ナンバーの関東自動車が登場しています。



東京営業所の所在地は、東京都港区にある品川埠頭です。東京入国管理局の近くなので、品川駅から都バスに乗り、10分ほどで着きました。都心にも羽田空港にも便利な場所です。

都内の貸切バス事業は、まだまだ伸びそうですね。

岡山電気軌道 岡山空港リムジンバス

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岡山電気軌道 岡山空港リムジンバス
岡山空港発

2015年10月の乗車記です。メモを取らなかったのと、記憶が薄れてきたのとで、写真中心の内容ですが、雰囲気だけでもお楽しみ下さいませ。



羽田空港から、飛行機で岡山空港に到着しました。岡山駅へ移動するため、リムジンバスのりばに向かいます。規制緩和により、一時は中鉄バスと岡電バスの競合状態になった岡山空港~岡山駅間のリムジンバス。今回、私を出迎えてくれたのはオレンジ色の岡電バスでした。(※現在は競合ではなく共同運行です)



書くまでもありませんが、ボディも車内も、水戸岡鋭治さん(岡山県出身)のデザインです。



車内の荷物置き場は木製。



無機質な運賃箱も、このようにデザインされると、心なしか温かみを感じてくるのが不思議です。



デザインだけではなく、機能面だって抜け目ありません。座席下にはコンセントが設置されていました。



さてさて、乗客が集まり、リムジンバス「特急 岡山駅行き」は岡山空港を発車しました。

私のような関東人からすると、西工のC型高速車に乗ると、どうしても日産ディーゼルのイメージで見てしまうのですが、この車両は三菱ふそうのMS8型エアロバスです。

うん、乗り心地は確かに”ふそう”(^^)

目隠しをして乗せられたら、気が付くかどうかはわかりませんが(笑)



高速道路は走行せず、一般道のみで岡山駅へと向かいます。

一つ、気が付いたのが、バスの運転手さんはブレーキ操作に物凄く気を使っていました。

赤信号などの停車時に、ブレーキを踏んで停車させず、じわじわとブレーキを抜きながら停車させるのです。もっとも、自動車運転免許を持っていれば、誰もがこのような運転方を自然としていると思いますが、今回の乗車では、ブレーキの抜き加減が半端ありませんでした。完全停止時に、衝動は全くありません。たまたま運転手さんが気を使う方だったのか、会社がそのように指導しているのかはわかりませんが、「乗り心地の良い運転をする」という意識が伝わってくるようでした。



空港から約30分で、終点の岡山駅に到着しました。西口の新しいバスターミナルで降車です。



最後になりますが、全国的に地方空港のリムジンバスは、地域や事業者によって、力の入れ具合に温度差を感じたりもします。貸切落ちした経年車をそのままリムジンバスに転用したようなケースもあれば、新車を入れたり、デザインやサービス、利便性にこだわりを感じるケースもあります。

実際、空港リムジンバスは飛行機に乗る人を主なターゲットにしたバスなので、競合でもしなければ、力を入れても入れなくても乗客数にそう変わりはないと思いますが、その都市を訪れた旅行者の立場からすると、何か印象に残るものがあると、より満足度が上がるのではないかと思いました。

「地方創生」を目標とし、大都市から地方都市へと、人や経済をまわそうとするならば、その両方を繋ぐ役割のリムジンバスに何か出来る事はないでしょうか。

今回、ハード面も、ソフト面も、力の入った岡電のリムジンバスに乗車して、「うん、そうだよね」と腑に落ちた印象を持ちました。

(個人的には、趣味的に面白いバスに乗りたいので、経年車でニッコリ♪の時もあります(^^))

<撮影2015年10月>

・東京空港交通の新車 いすゞガーラ623号車

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2017年に入っても、新車導入が続く東京空港交通。

検査標章1月の新車、いすゞガーラHDです。



623-70142RU

623号車・2017年・01月・定員42人

品川200か3092

・イーグルバス「ムーンスター号」の新車 ガーラHD

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2017年1月31日から新系統が増えて2往復体制になった、イーグルバス「ムーンスター号」の新車、いすゞガーラHDです。

以前から運行していた系統で撮影したので、車両運用は共通なのかもしれません。

いすゞガーラHD 川越230こ1111

・沼津線に入る貸切車「コンフォート」

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京王バス東のトイレ付き貸切車「コンフォート」。撮影時は朝の新宿~沼津線に入っていました。

貸切車の乗合便に乗車してみたいです。(運用が読めません(^^;))

・はとバス 春のパンフレット アストロメガ増備?!

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「はとバス」の新しい定期観光バスのパンフレットが出ていたので、頂いてきました。

気が付いたのが、新型2階建てバス「アストロメガ」を利用するコースが増えている事です。運用から考えて「アストロメガ」の増備が行われるものと思われます。また、2階建てオープンバス「オー・ソラ・ミオ」を使った横浜の夜景コース「東京・横濱ベイサイド夜景」が新登場していました。オープンバスで首都高速湾岸線を長時間体験出来るようです。(楽しそう(^^))

「オー・ソラ・ミオ」に関連して、新宿周遊コースの「ハイアングルTOKYOシティ」や、スカイツリーコースの「ベストビュードライブ東京スカイツリー」がパンフレットから消え、代わりに大人気の「TOKYOパノラマドライブ(レインボーブリッジ&銀座)」が大増発。30分間隔の時間帯や、新宿駅東口発の新設などもありました。

・東急トランセの新車 日野セレガHD 3601号車

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東急トランセの新車、日野セレガHD、3601号車です。



「渋谷~藤枝・相良線」の運用に入っていました。

ガーラHDの3630号車、3631号車と同様に、トイレ付き、4列×10列の38席仕様に見えます。



3601号車 世田谷200か・103

関東鉄道/関鉄パープルバス 筑波鉄道廃止30周年乗車記

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今から30年前の出来事です。JR7社誕生を翌日に控え、日本国有鉄道(国鉄)最後の日を迎えた1987年3月31日。茨城県で一つのローカル鉄道も最後の日を迎えていました。その名は筑波鉄道。土浦駅~岩瀬駅間40.1kmを結ぶ非電化の鉄道です。



実は私、筑波鉄道の最終列車、土浦駅発、真壁駅行きに乗車していました。上の画像は「蛍の光」が流れる土浦駅で撮影した一枚。生まれて初めて鉄道の廃止に立ち会ったという事もあり、当時の様子は、今でも断片的ながら印象深く覚えています。鉄道が廃止されてから30年が経過した現在、当時と同じように土浦駅から真壁駅までバスに乗車してみました。

関東鉄道 
土浦駅11時05分発 筑波山口行き



筑波鉄道の代替となるバス路線は、土浦駅西側のロータリーから発車します。発車の5分前に据え付けられた筑波山口行きのバスは中型のノンステップ。行先表示器に表示された経由地には「藤沢」「北条」と書かれていました。その瞬間、記憶の底に眠っていた「常陸藤沢」「常陸北条」という駅名が甦ってきます。

乗車口で整理券を取ろうとしましたが、ICカードが使える旨の表記を見つけたのでPASMOをタッチ。もしも、今も筑波鉄道が残っていたら、ICカードに対応していたのでしょうか。



10人ほどの乗客を乗せて、土浦駅を発車しました。

「関鉄本社入口」という車内アナウンスを聞いて、鉄道の跡地が近いと判断。カメラを構えていると、見えました!間違いなく線路跡です。筑波鉄道の線路跡はサイクリングロードになった場所が多いのです。「筑波自転車道」と書かれた標識がありました。



鉄道が存在していた時代には既にバスが運行していた事もあってか、鉄道から若干離れたルートを走行します。廃線跡が見えてきたのは、藤沢の集落を越えたあたり。サイクリングロード脇に植えられた樹木が、遠くからでも廃線跡を見つけやすくしてくれていました。


↑最後尾から撮影

北条の集落に入りました。

撮影は出来ませんでしたが、北条駅入口という停留所名が、鉄道があった時代の名残を今に語り継いでいました。ちなみに、土浦駅から北条地区までは、私が乗車している筑波山口系統と、下妻系統の計2路線が運行しています。鉄道が廃止になった区間ですが、路線バスはそれなりの頻度が運行されていて頼もしく思えました。



下妻方向へ向かう国道125号線と別れ、こちらは県道41号線へ。すぐ脇のサイクリングロードを快走するライダーが、まるで線路を走っていたディーゼルカーの面影と重なって見えるようです。



筑波山の麓までくると、まもなく筑波山口。



土浦駅から約50分で終点の筑波山口に到着。PASMOを運賃箱にタッチすると、920円が引かれました。

ここまでの距離は約20km。筑波鉄道は約40kmの鉄道だったので、ここがちょうど中間地点に当たります。



廃止された筑波駅の駅舎が、バスターミナルと営業所になっていました。

ここで乗り継ぐのは・・・桜川市の実証実験バス。

実証実験バス?!

そう、今は実証実験中なのです。筑波鉄道は廃止後に全線がバス代替になったものの、利用者の減少から2008年に岩瀬駅~真壁駅間がバス廃止、2011年に真壁駅~筑波山口間もバス廃止になっており、筑波鉄道の跡を土浦駅からバスでたどると、この筑波山口までしか行けません。

バス廃止を受けて、桜川市(旧真壁町)のデマンド型乗合タクシーの運行が始まりましたが、利用できるのは、登録した住民のみです。もはや、バスで真壁には行けないと思っていた私にとって、2016年10月1日から始まった半年間の実証実験は「真壁に行って来い!」と背中を押してくれたようでした。



次のバスは55分後です。しかし、時刻表を確認すると、5分前に発車した直後なのです。

(土浦駅から来たバスなのに、乗り継げないのか・・・)

ガックリと肩を落とす私でしたが、すぐに私の考えが30年前のままだからと気が付きました。

人の流動は、30年前とは大きく違う。

その主たる要因は、2005年に開業した「つくばエクスプレス」です。今や、優先的にダイヤを合わせるべきは、土浦駅よりも、つくば駅(つくばセンター)なのでした。



こちらが、筑波山口~つくばセンター間を結ぶ「つくバス 北部シャトル」

つくば市のコミュニティバスです。

筑波山口~つくばセンター間を46分で結びます。コミュニティーバスらしく、各施設の玄関近くまで寄り道する停留所が多いものの、それでも幹線道路を走行し、停留所も厳選されているので速達性が高い事に加え、運賃は400円と低額。更に日中30分間隔という利便性の高さが魅力です。



これから乗車する「桜川市バス」と、つくばセンターから到着した「つくバス 北部シャトル」が並びました。

この2つを乗り継ぐと、基本運賃から100円割引になるサービスが受けられます。



関鉄パープルバス
筑波山口12時50分発 桜川市役所真壁庁舎行き

実証実験中のステッカーが貼られた「桜川市バス」

桜川市のコミュニティバスで、運行は関鉄パープルバスが受け持ちます。



側面の行先表示器。



バスに乗り込み、筑波山口を定刻通りに発車しました。乗客は、私を含めて2人。つくば市内に停留所はありません。5~6分走行して桜川市に入りました。



旧酒寄駅跡に到着。筑波鉄道時代の駅名を今に伝える停留所名です。「旧」に加えて「跡」がつくなんて、どれだけ歴史を感じる停留所名でしょう。「酒寄駅」という名称が30年ぶりに復活しました。

この辺りは線路の跡地を道路の拡幅用地に転用してしまったようです。廃線跡を見つける事は困難でした。



居住環境が整備された紫尾団地で1人が降車。バスの乗客は私のみになりました。



ここで桜川市のバスの取り組みを紹介します。

先程も書きましたが、路線バスの廃止後、桜川市ではデマンド型乗合タクシーによる移動手段を確保しました。地域性が高くて住民に近い存在ですが、全額が桜川市の財政負担であり、かつ、登録・予約が必要、平日の日中のみ、市外の利用者が乗車出来ないというデメリットもありました。

より高齢化や人口減少が進むと予測されている現在に、地方創生の面から将来の街づくりを考えると、国の支援を得て、買い物や病院、通学など、市民が利用しやすい公共交通を確保すると共に「真壁の街並み」「ひなまつり」といった観光資源を活かして、桜川市を訪れたい観光客が、利用しやすい公共交通を作る事も必要とされています。(※桜川市地域公共交通網形成計画等から自分なりにまとめてみました)

もちろん、桜川市だけで解決する課題ではないので、つくば市や、筑西市、下妻市といった近隣の市と広域連携をとり、意見交換を実施。その結果、2016年10月1日から、つくば市のコミュニティバス「つくバス」と乗り継ぎ出来る「桜川市バス」の実証実験が毎日16往復で始まりました。また、筑西市でも、筑波山口~下館駅間で「筑西市広域連携バス」の実証実験を毎日7往復で開始しています。

これにより、「つくばエクスプレス」「高速バス」~【つくば駅(つくばセンター)】~「つくバス 北部シャトル」~【筑波山口】~「桜川市・筑西市/実証実験バス」という人の流動を作る事が出来ました。

実証実験は半年間行われ、2017年4月1日以降の運行継続が期待されています。



さて、バスは小学校や中学校、高校の名称が付いた停留所をまわり、終点の桜川市市役所真壁庁舎に到着しました。停留所は意外にも、真壁駅のあった集落ではなく、行政の施設内にありました。約10kmの道のりでしたが、筑波山口からの運賃は200円です。(「つくバス」からの乗り継ぎならば100円です)

帰りは「桜川市バス」→「つくバス 北部シャトル」→「つくばエクスプレス」のルートで帰ったのですが、桜川市内で小学生が通学に利用していたり、ご夫婦が観光で利用していたり(真壁のひなまつりの時期でした)、トランクを持った若者が「つくバス」に乗り継いだりと、小型のバスに、様々な顔ぶれが、様々な目的で乗車していました。

これまでも全国には越境する自治体のバスは存在しますが、「広域な幹線」を営利目的のバス事業者が受け持ち、「過疎な地域」を社会福祉として自治体が受け持つイメージを、私は強く持っていました。しかし、「桜川市バス」では実証実験とは言え、自治体がその気になれば「広域な幹線」を営利目的では出来ないような低廉な価格(200円!)と、高頻度な運行(毎日16往復!)で実現できるという一面を体験する事になりました。

その結果、コミュニティーバスだけで約25Kmも乗り継いで、500円で済んだのです。

もっとも、バス路線の考え方が、全て「社会福祉」になってしまうと、「営利目的」とのバランスをとるのが難しくなるという一面もあります。今後、地方創生の考えから、自治体が「広域な幹線」を希望するケースが増えてくると、既存のバス路線のあり方から考え直す必要があるのかもしれません。



バスを降りて、真壁駅の跡地まで歩いてみました。

ホームに桜が咲く駅として知られていた真壁駅。30年経過しても桜の木は現役でした。



30年前、土浦駅から到着した最終列車を、大勢の地元の方々が迎えてくれました。構内踏切で撮影した一枚です。

その後、この列車は車庫のある真鍋機関区に回送され、筑波鉄道は70年間の歴史に幕を閉じました。



最後に、私の願望…というか妄想なのですが、真壁駅跡地の一部を当時のように復元できないでしょうか。

少し長めにレールを引いて、関東鉄道で廃車になった車両を譲渡してもらい、当時の塗装で展示すれば、撮影の角度により、多くの人が心に思い描くローカル線のような写真が撮れそうです。ホーム上の桜が満開になれば「絵になる風景」としてガイドブックや旅行雑誌で使ってもらえるかもしれません。観光客もライダーも写メを撮ってSNSに投稿し、結果として真壁を宣伝してくれると思います。

「筑波鉄道 真壁駅」の風景を、桜川市やサイクリングロードのシンボルにしてはどうでしょうか。



今回、廃止から30年が経過した土浦駅~真壁駅間をバスで乗り継ぎました。性格の違う2種類のバスに乗車して、バス路線は、採算性を問う時代から、必要性を問う時代へと、変わりつつある。そんな印象を受けました。

<撮影2017年2月(1987年3月)>

・東急バスの新車 A1602号車 

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検査標章2月の新車、東急バス(東急トランセ委託)の1602号車、日野ブルーリボンハイブリッドです。



注目する点は、ナンバープレート。



世田谷200か・109

希望ナンバーじゃありません(^^)

東急トランセの貸切車では、希望ナンバーで「109」を付けている車両もありますが、路線車は順番に払い出されているので、小田急や京王が「109」を付ける可能性もありました。偶然とはいえ、落ち着くところに落ち着いたような感じです。



それから、先日、東急トランセの3601号車を紹介しましたが、3602号車も稼働していました。こちらも「渋谷~藤枝・相良線」での撮影です。

3602 日野セレガ 世田谷200か・104

追伸
目撃情報ありがとうございました。

・JRバス関東の新車 日野セレガ H657-16403

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検査標章1月の新車。JRバス関東、日野セレガHD、H657-16403号車です。



車内は4列×10列の40席+ワイドトイレ仕様です。



H657-16403 足立200か3516

「新宿~佐久・小諸線」で撮影しました。

同仕様のH657-16401(足立200か3455)、H657-16402(足立200か3456)も確認しています。

・高速バス 新車いろいろ

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まずは、京王電鉄バスの新車、51702号車、三菱ふそうエアロエースです。



「新宿~飯田線」で撮影しました。車内は4列×9列の36席、ワイドトイレ仕様です。京王バス東への委託車と思われます。



51702号車 杉並200か・・97



続いて、JRバス関東のH657-16405号車、日野セレガ。

足立200か3518

4列×10列の40席、ワイドトイレ仕様です。配列は違いますが、今年度の新車は楽座40席と定員が同じになりました。



H657-16410号車も確認しています。

足立200か3529

車号から判断して、少なくとも東京支店には10台いるようです。



最後に、イーグルバスの3609号車、いすゞガーラ。

3列独立シートの夜行仕様です。

川越230か8888

・飛騨市「君の名は。」ラッピングバス運行開始

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2017年2月27日より、映画「君の名は。」のデザインをした、飛騨市のラッピングバスが運行を開始しました。



飛騨市と「君の名は。」のコラボレーションという形で実現したもので、濃飛バスの高速車にラッピングされています。



車両はエアロエース2605号車。



劇中ではバスタ新宿の外観が出てきたので、ラッピングバスの方が聖地巡りをしに来るという展開になりました(^^)

「君の名は。」ラッピングバスの運行予定は、濃飛バスHPの運行状況から調べる事が出来ます。この後も大阪や新宿、名古屋、岐阜と予定されているようです。

・バスタ新宿前の「交通信号機」矢印式になりました

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2月頃、バスタ新宿前交差点の交通信号機に矢印信号が追加になりました。



今までは、単純な時差式でしたが、現在は時差式+矢印式になっています。



これによって、甲州街道の西方向(初台方向)の進入・進出が同時に出来るようになりました。

・「中央高速バス」のリアサボ

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最近、バスを撮影していて、気になる存在の山梨交通C763号車。



すっかり、見かける機会の減った「中央高速バス」のリアサボを、今でも装備している(出来る)車両です。


(↑2011年2月撮影 諏訪バス)

このサボの経緯について、詳しくはわからないのですが、以前は諏訪バスも同じデザインのサボを装備していたので、各事業者共通のブランドサボなのではないかと思われます。(私は山梨交通と諏訪バス以外では見た記憶がありません。京王や富士急、伊那、信南、JR、松電、川中島にも存在していたのでしょうか???)



新宿のターミナルが西口からバスタへ移行しても、「中央高速バス」のリアサボはそのまま受け継がれていました。
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